JPSA伊豆下田CHAMPION PRO 大野修聖が地元凱旋優勝!! 女子は川邉聡美が嬉しいプロ初優勝!!!

付け入る隙のない完全優勝で地元下田に凱旋を果たした大野修聖。
優勝コールに笑顔がはじけた!!!

大会期間の3日間を通して、プロコンテストとしては悲しくなるようなスモールコンディションに見舞われたJPSA第2戦/伊豆下田CHAMPION PRO だったが、地元下田出身の大野修聖が世界のトップステージで磨き込んできたスキルと、勝ちにこだわるガッツを炸裂。これだというセットは決して逃さず、波に乗ればバックハンドのバーティカルアクションが切れ味鋭くハイポイントの連続。そんな大野を敬遠したのかファイナルヒートでは対戦相手が誰もマークにつかず、文句のつけようが無い見事な大野修聖の完全優勝に、目の肥えたギャラリーは消化不良ではあったものの、言うまでもなく地元応援団は大満足のコンテストだった。

今大会はいよいよ進境著しい若手プロの活躍も目立った。加藤嵐、田中海周の2人がファイナルに進出し、加藤が2位、海周は4位。セミファイナルどまりとはなったが、和光大は5位、中村拓久未が7位と、もはやトッププロを脅かす存在に成長していることを証明してみせてくれた。特に田中海周がセミファイナルで見せたパワフルなボトムターンからのオフザリップ3連発は素晴らしいの一言。今大会ではファイナルで優勝を引き寄せた大野のバックハンドに引けを取らないパフォーマンスであり、この1発で田中樹、田中英義の2人を上回ってトップ通過。海周自身として初めてのファイナル進出を決めてきた。波が小さくジャンク&プアーであることから、いかにプロであってもやれることは決まってくる。走りすぎず、上げて、おろして走るだけ。レイルワークなしでも、シャッシャッと切り返してスピードを出す動きにジャッジは目を光らせていた。

注目の女子ヒートは、スモール&ジャンクコンディションに苦戦の連続。庵原美穂、野呂玲花という優勝候補の2トップがセミファイナルで敗退するという混戦模様となり、その隙をついてスルスルと勝ち上がってきたのがノンシードの川邉聡美。セミファイナルをトップで通過してファイナルに進出。その決勝ヒート前に受けた、勝つためにどん欲に行けという谷口絵里菜のアドバイス通りにスタートから積極的にライディングを重ねトップで前半を折り返し、残り10分となったところで2連発リップをメイクしてリードを決定的にして見事プロ初優勝。海の無い群馬県出身の川邉は、週末に茨城の大洗や千葉の和田で練習を重ね、2007年にプロ転向すると同時に宮崎県日向に移住。2011年の東北大震災の年は実家が被災したことから1年間はプロ活動を自粛。プロ活動再会2シーズン目にしての嬉しい初優勝に快心の笑みがはじけていた。


開幕戦のクラマスに続いて見事なJPSA2連勝をもぎとった大野修聖。2004年、2005年のJPSAグランドチャンピオン獲得以来、8年ぶり3度目の王座獲得に視界が開けてきた。もしかしたら全戦優勝のパーフェクト王座なんて事になるかもしれない。

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